他者視点に立つ、ということ。
今回は、他者視点に立つことの大切さを語りたいと思います。
ファッションにも使える概念ですが、生活全般で使える知識です。
このブログを見て下さっている方はファッションについて学びたい方が多いと思いますが、ファッションというのは付属物だと思います。
例えば、彼女を作りたい、スーツではなく街着で仕事相手と会うので、良い印象を持ってもらいたい。など、主たる目的があると思います。
ファッションにも使えるし、主たる目的にも使える概念です。
他者視点に立つ、というのは、決して綺麗事ではありません。「相手の気持ちを考えよう」というような、道徳論ではないのは断わっておきます。
目的を達成するのに、必要な概念です。他者視点を捕捉できないと、信用を得られません。
信用を得られないと、目的としている「モノ」が手に入りません。
女の子と付き合いたければ、女の子の信用を得て人間関係を築かなければならないですし、顧客に商品を買ってもらいたいなら信用が当然必要です。
信用を築けば、初めて成果が返ってきます。販売員なら、押し売りでその場で買ってもらえたとしても、信用は得られません。よって、その人は二度と店に来ません。
信用を得られたなら、客側の自然な意志によって再び店に来ます。買っていってくれます。
要するに、他者から得られる成果とは、信用が返ってきたものです。売上などのお金は、信用を数値化したものに過ぎません。
さて、では具体的に他者視点に立つとはどういう事なのか。
例えば、販売員からするとお客様の視点に立つということ。自分がお客様の立場だったら何がしてほしくて、何が不愉快なのか考える。
お客様は、まず店に入った瞬間に緊張している方が多いです。それをほぐしてあげます。クスッとする一言を言ってあげて緊張を緩和させてあげると有効でしょう。
お客様は店員に話しかけられると、買わされてしまうのではないかという不安を抱えています。だから、まずあなたの味方なんですよ、というサインを出す。
そうすれば、相手と信頼関係を築ける土台が完成します。相手の心の本音を引き出せないと、意味がありません。
そして、その本音に向けてアプローチする。販売員の場合は、お客様のニーズやテイスト、ライフスタイルに合った商品を提案する。
自分を分かってくれると思うと、信頼感は増しますよね。
また、相手の欲望のありかがどこにあるか分かれば、先回りしてさらに信頼を得られることができます。
例えば、他のお店で買った商品の入った袋を持っていたら、言われる前にまとめるかどうか聞く。
こうして、信頼を相手の中に貯めていきましょう。その度合いだけ、あなたに返ってきます。
さて、服を選ぶ際に他者視点に立つにはどうすれば良いか。また、他者視点に立って服でどのように信頼を得るのか。それは、次回語ろうと思います。