自信の心理学 なぜ、自分は弱気で、自信が無いのか。
今回は自信について、深く掘り下げていきたいと思います。
まず、日本の15~29歳の自信について内閣府が発表したこんなデータがあります。
2014年6月に公表された「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」です。
世界7カ国の13~29歳の男女を対象にした意識調査なのだが、このなかで「自分自身に満足している」という質問に「そう思う」と答えたのは
1位 アメリカ 86.0%
2位 イギリス 83.1%
3位 フランス 82.7%
4位 ドイツ 80.9%
5位 スウェーデン 74.4%
6位 韓国 71.5%
7位 日本 45.8%
と日本人は諸外国に比べて、圧倒的に自信が無い人が多い。
だから、自分に自信が無いことで悲観することは無いんです。二人に一人はそんな悩みを抱いています。
なぜ、日本人がこんなに自信が無いのか、というのは諸説ありますが、主に遺伝子の影響や日本人特有の文化の影響もありそうです。
不安を和らげる脳内物質であるセロトニンが少ないS遺伝子を持つ日本人は、約98パーセントであり、アメリカの68パーセントに比べて30パーセントも高いです。
あとは、規範の違いですかね。欧米は自分に自信がある、長所があるというのが当たり前の価値観なのでしょうが、日本は違いますよね。自信がある、長所があるというと周りに謙虚でないと思わるのが嫌で、堂々と「自信がある」とは言いにくいのではないでしょうか。
また、アメリカ人なんかが堂々と意見を主張したり、自己発信をしているのを見て「ああ、自分はなんでこんな自信が無いんだろう」と思っちゃうんでしょうね。
まぁ、文化の違いだと思いますけどね。
自分の意見を言わず周囲に合わせるのが良し、とされる日本式学校教育の賜物でしょう。
E・ベネディクトが提唱した西洋は罪の文化、日本は恥の文化というのも大いに関係あると思います。
西洋は周りの目を気にしません。その代わりに、神に見られていると思って自分の行動を規制します。対して、日本は周りからどう思われているだろうか、恥をかきたくない、という周りの目を気にしている状態です。
他人の視線を気にしていたら、自信を感じられなくても仕方ないですよね。自分で自分に無条件に価値があると思えるのが自信ですから、他人に評価されるものではないです。
日本人は様々な条件が重なって自信が持ちにくい環境にいるのだと考えられます。
さて、ではどうやって自信を持てばよいのでしょう
それは、次回。