メンズファッションでよくある悩み。何が似合うか、分からない②
似合う、似合わないは本人とその親しい人が意識するキャラクターで勝手に偏見を持ってしまっている場合が多いと前回書きました。
http://papiyon2531.hatenablog.com/entry/2017/06/01/000330
しかし、実際に本人の持つ印象と服の印象が噛み合わなくて、「似合わない…」となるのは存在します。
しかし、そういう場合においても対策は存在します。
まず、その1。服の印象を偏らせないことです。
http://papiyon2531.hatenablog.com/entry/2017/05/26/132112
前の記事にも書きましたが、オシャレの定理はギャップを生み出す事だと私は考えています。
1つの印象に偏ると、コスプレイヤーです。ミリタリーすぎると、軍人のようですし、上下デニムなら作業員っぽい。
その印象の偏りを防ぎます。そうすると、本人のキャラクターの印象も、たくさん入り混じった要素の中の1つになるので薄らぎます。
自分自身の持つ印象をしっかり認識するのは大変です。
自分が周りにどう見えるか、客観的に意識できれば自分の印象も含めてバランスを取ることができますが…。
それは、なかなか勇気がいります。
一説によれば、人が自分自身が客観的に見えてしまうとうつ病になるそうです。
少し話題が逸れて恐縮ですが、研究によれば7割の人が自分自身を平均以上だと思っているそうです。
教授にいたっては、他の教授よりも自分の方が賢いと思っている割合は、93%にも及んだそうです。
このデータからも分かるように、人間は自分が他人からどう映るか、正しい姿を認めるのは難しい。
なので、ファッションでバランスを取り、色んなテイストのアイテムをMIXさせて、自分自身の印象もその中で薄めてしまいましょう。
モデル並みのイケメンなら別ですが、大抵の日本人は童顔です。
洋服って、「洋」という字が入っているだけあって、欧米の人に似合うようにできています。
カジュアルファッションでも似合う日本人は、日本人離れした彫りの深さや、身長の高さ、筋肉などがあるからです。
だから、ラフで緩い空気を生み出すカジュアルとギャップが生まれてオシャレに見える。
こういう人がめちゃくちゃカッチリしたファッションをしすぎると、逆にやり過ぎに見えます。
しかし、大抵の人はそうではありません。
見た目に何かしらのコンプレックスを抱えているはずです。
背が低い、太っている、髪が薄い…などなど。たくさんの悩みを抱えていると思います。
だから、その2は、キレイめのアイテムを多く取り入れる事です。
キレイめとは、スーツなどフォーマルに使われるアイテムを使うファッションのテイストです。
何故、キレイめなのか。
それは、スーツが似合わないという人はまずいないからです。
誰でも着られるように設計されているのが、ドレスのアイテムです。
だから、それらを取り入れます。しかし、ドレスのアイテムだけでは、ギャップを生み出せないですし、キメ過ぎになります。
だから、カジュアルのアイテムと合わせて下さい。MBさんの「ドレスとカジュアルのバランス」理論はその意味でも正しい。
MBさんはドレス:カジュアルを7:3にしろ、と言っていますが、それは日本人の童顔、胴長短足体型がカジュアルに見えるからでしょう。
本当は、5:5がバランスが良いはずですが、日本人の印象がかなりカジュアル寄りだと認識しているのでドレスの割合を増やしているのでしょう。
また、ドレスは、カジュアルなアイテムすべてとギャップを生み出せます。
緊張と緩和の法則ですね。
緊張と、大人の魅力があるドレスと、緊張の緩和、身近な共感を生み出すカジュアル。
この二つを組み合わせれば、簡単にギャップが生まれます。
カーキのミリタリージャケットの土っぽさを、リジットのインディゴデニムのクリーンさでギャップを作り出す…など一々考えなくても大丈夫。
簡単にオシャレに見えます。
MBさんの理論が流行したのには、こうしたインスタントさと、着るだけで変化が分かる、迅速なフィードバックにあると思います。
さて、ほとんどのコンプレックスは緊張ではなく、緩和を生みます。
身近な共感ですね。背が小さい人や、太っている人が話しかけやすいのは、緊張と逆の緩和や、共感が働いているからです。
だから、緊張を生み出すドレスのアイテムと組み合わせると、コンプレックスはギャップを生む武器になります。「魅力」に変わるのです。
話が随分逸れましたが、この話は今まで書いた記事の中でもかなり重要な話なのでお許し下さい。
だから、このアイテムが似合わないな、と思う人は、キレイめとMIXして下さい。
合わせ方で、印象はガラリと変わります。服は単体の印象ではなく、全体の印象なのです。
単体のアイテムが似合う、似合わないではなくて、全体の雰囲気で判断して見てください。
「これは自分には似合わないんじゃないか」と思った時は、別の雰囲気を持つアイテムと合わせてみる、特にキレイめなアイテムと合わせてみると解決するでしょう。